9/27(日)に選手権地区大会の決勝が行われました。
都大会出場
昭和第一学園 0-0 都立片倉
5PK4
非常に難しい試合になってしまいました。
昨年度、2回戦でT3を倒してジャイアントキリングを起こし、
都大会確実かと思われた決勝でしたが、
緊張と疲労で体が動かず終了間際にPKをとられて敗退しました。
その苦い記憶が、昨年度の倍以上の緊張を生み出しました。
体が硬いというよりもリスクを極端に恐れるプレーぶりでした。
また、その精神的疲労は、走りこんできた選手たちの足を痙攣させました。
相手はのびのびとプレーしており、内容としてはほぼ五分の試合になってしまいました。
この1年間で一番連動のない試合になってしまいましたが、
この悪い流れを断ち切り、試合を勝利に導いたのは、
出場に恵まれてこなかった部長笹野と副キャプテン守利でした。
笹野は選抜のGKに選ばれながらもチームでは2NDのGKに甘んじていました。
それでも腐った態度を見せたことなど一度もありません。
GKでありながら走り込みに手を抜いているのを見たことがありません。
選抜クラスで勉強がきついですが、それを理由にしたことなど一度もありません。
また、副キャプテンの守利もケガもありサブチームでずっとプレーしていましたが、
熱量を落としたことなど一度もありませんでした。
この選手が途中から入ったとき、チームはもう一息走ろうという顔つきになりました。
もう少し予選を楽しんでほしかったですが、全然そのようにはなりませんでした。
しかし、それこそ守護神として相手の4本目のPKを完全にストップしたり、
チームを鼓舞して戦わせ、チームを勝利に導いたのは、
試合に出ている出ていない関係なく、チームを愛し続けてくれた
選手たちの力だと思っています。
時に実力以上に難しい試合は出てきてしまいますが、
真摯に取り組んできた者たちには必ずチャンスが来ると思っています。
他にも、3年生たちはビデオや本部運営など、試合に出ていないメンバーの活躍が
非常にはなはだしかったです。
コロナで公式戦が少ない中、大切なことを学ぶ機会を与えてくれたこの環境と、
普段の生活から大切なことに気づけていた選手たちに感謝いたします。
また、選抜で共に戦い、GK練習を合同でやってきた、片倉高校の正GKと、
試合後も気持ちよく挨拶を交わしてくれた片倉高校の選手たちにも、
深く感謝したいと思います。
サッカー部顧問