3年生へ

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相澤 幸志

6

明るさと馬鹿になれる性格、そして驚異的な馬力を持ったプレーが特徴の相澤。技術を超越する試合への影響力は驚きです。正直今までに会ったことないタイプです。チームに背中を見せるFWという生き物はこうでなくては面白くないとも思います。熱くなるものを感じ、サッカーは理屈を超えて、情熱を持った人間がやるスポーツだと改めて感じました。今後の人生でも変に丸く収まるなよ!

 

下平 大舞

5

馬鹿がつく真面目さ。入ってきた時から本当に真面目なやつでした。ただ、真面目でいい奴というだけでこの男の評価は終わらせてほしくないです。こいつは多くのことに耐えて耐えて、きちんと自分と向き合ってきた奴です。本当に良い男になったと断言できます。こいつの本当に評価すべきは、決して自分が決めたことから逃げ出さない強さです。10年後、凛々しい目の光が、より蒼く、深くなっていることを期待しています。

 

髙橋 岳斗

2

お前が好きなのはサッカーか?仲間か?おそらく中学からずっと休まずに練習をやり続けてきた男です。ただ、練習外で何かやりこんでいるのはあまり見たことがない。でも、本当は何かを起こしたいと常に思っていたんじゃないでしょうか。本気なときにする顔は本当に格好いいものでした。たぶん、奥底に眠っている闘争心を顔に張り付けていけば、ガクトはおそらく、5年後に、だれよりも違う顔をしていると、おれは思う。

 

宮地 一樹

3

人に愛される男かずき。自分に正直すぎる男でした。さぼっている時や不調の時がもろに顔に出る男でした。ただ、その表裏のなさが人を惹きつけたのだと思います。かずきにはリーダーシップがありました。今のままの性格でいいと思う。とにかく自分に厳しくすることだけもっと深めれば、多くの人の心を動かせる男に勝手になっていくんじゃないかな?自分に厳しく活躍していって下さい。

 

九里 駿太

7

プライド高く入ってきたクリ。人一倍の技術がありながらもそれがフィールドの中でうまく発揮できない選手でした。しかも追い込まれると刺々しい口調になってしまうおまけつき。ただ、最後の方はクローザーとして使うことが多かったですが、彼への歓声を聞いたでしょうか。クリが耐えて、謙虚になり、本当に仲間を考えられる選手になった結果、全員が彼に最後をたくすようになりました。おれは謙虚になったクリが本当に誇らしく、格好良くみえていました。日野台のPKの最後は、神様からのご褒美なんじゃないかな。

 

与那覇 健斗

8

動物的なバネを持ったケント。たとえるなら豹でしょうか。FWをやっているときの爆発的なスピードと驚異的な左足のシュートは忘れられません。ゴールシーンの数々はまるで漫画のようでした。ただ、派手さだけではなく、選手権でSBとして堅実にプレーしている姿を見て、本当にサッカーがうまくなったと思いました。普段は少し控えめなところもあるけれど、大事な時には、プレーのような猛獣の部分をうまく表現してください。今からもっと格好良くなる男です。

 

稲葉 守里

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おそらくバッタが人間の大きさになったら、シュリになるんだと思います。小柄な体ながら驚異的な跳躍力と瞬発力。あんなに跳べたら一日中ジャンプしたいです。ただ、選手としては、長距離は遅いし、怪我でなかなかできないし…。それでも、すごくチームを愛してくれていたように思います。2018年のインターハイの城東戦のシュリの声援には1年間励まされ続けました。それ以外も常にでした。しょうもない奴だと思っていますが、心から、シュリがいてくれてよかったとも思っています。シャトランやりに来いよ。

 

佐藤 神

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天性のストライカー、ジン。驚異的な身体能力、両足が利き足のようなシュート、凶暴な性格、一人いるだけでチームの色が変わってしまいます。ジンが決めたすべてのゴールは美しかったです。ただ、もともとこんな感じの奴ではありませんでした。もっと下手で、もっとわがままな奴でした。それを変えたのはヨウスケをはじめとする仲間、あとは後輩だと思います。徐々に仲間との距離が縮まっていった時、本当に良いFWでした。ただ、一生鷺宮のPKは忘れるな?仲間のために、大学も、その先も夢を見させてほしい。お前の両足に夢をみています。

 

西山 颯汰

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ソウタにとってこの3年間で得た一番大きいものはなんだろう?おれは、それがすごく気になる。ほかの選手のように、おれが何か言うことでそこに誘導されてしまうのなら言いたくない。この選手は3年間ずっと耐え続け、努力し続けていました。こつこつ、こつこつと。たまに、たいした努力もせずに、ポテンシャルと性格だけで試合に出て、チームに対してああだこうだ言う選手もそんな関係者もいますが、全員ソウタに謝らせたいです。まあ、もう少し努力の仕方に工夫はほしいけどね。それでもお前にならいくらでも付き合うけどね。

 

関口 太陽

4

名前みたいなやつでした。近くにいたら火傷しそうです。ただ、その太陽も寿命を迎えた恒星のようにくすぶっていた時期が長かったです。怪我が大きな原因ですが、もともともっていた弱さを克服できずにいました。そんな時、今井さんが太陽を変えてくれました。一生感謝してください。そして、その想いを受け止め、もう一度ギラギラと輝けた自分を誇りに思ってください。これからも世界中どこにいてもわかるくらい輝いてください!

 

宮川 樹

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だれもが認めるA2のキャプテンです。A2は本当に良いチームでした。それぞれに足りないところを寄せ合った、A1よりも「チーム」という感じがしました。しかし、そんなチームにも拠り所になる魂は必要です。それがタツキでした。5月にタツキの顔が変わった時、A2が変わりました。やはりそういうチームは勝つもので、怒涛の5連勝でした。俺は心から信用していましたよ?そして、今は、良いチームを引っ張ってくれたタツキに感謝しています。

 

山口 正和

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合宿の時、一番食事をちょろまかしていたというのは本当ですか?成績がずっと改善しなかったのは家で全くやっていなかったというのは本当ですか?もったいないな…お前のバネと脚力と体幹の強さは本物だったのに…。たぶん、ちょっとしたことなんだと思う。こつこつ重ねていけば必ず大成する。お前はいろいろな人にかわいがってもらえるセンスがある。だから、その人たちに助けてもらいながら、しっかり強くなってください!

 

 

横田 瑞己

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3年生になって苦しんだ選手でしょう。でも、調子よくフィジカルだけで戦っていた1、2年生の頃よりも、苦しみながらでも確実にうまくなっていった3年生の時のほうがおれは好きだぞ。CBにはチームで一番信用できる人間を置きたい。だから、調子が上がらなくてもA2の真ん中に使いました。すぐに納得いかないと自分の内側に閉じこもるのは優しさからでしょうか。追い込まれた時にこそ人間の本性が出る。今後、追い込まれたときに、ここで培ったタフさが出ることを期待しています。

 

峯岸 陽介

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ジンとヨウスケが入ってきたとき、すごいストライカーが二人そろったと思いました。しかし、成長はまるで違ったものでした。生粋のストライカーに育つジンと、アシスト数がどんどん増えていくヨウスケ。性格の違いなのかもしれません。もっと早くに性格を見抜いてアシストを増やす選手へ促すべきだったと実は少し後悔しています。ただ、ストライカーとしての可能性のヨウスケに私はのめりこんでいました。夢を見させられた選手でした。人を惹きつける力は本物です。もし三年前に戻っても、昭和第一学園に入って、キャプテンをやってくれるかい?チームを引っ張ってくれた、君の情熱に感謝しています。

 

関本琉誠

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絶対裏切らない男、リュウセイ。しかもお前はうまくなったな。FWは点を決めるのが役割ですが、それと同じくらい、攻撃の起点になることが大切だと思っています。チームを愛し、人を常に考えられる奴はなぜか「落とし」がうまくなる。人と人のつなぎ目を大事にできるってことなんだろうな。あの体を張った「落とし」の一つ一つがリュウセイの3年間を見ているようでした。おれは、得点と同じくらい美しいと思いました。ただ、そんな器で収まらず、立川国際で皆に期待されながらも取れなかった1点は今後の人生で勝ち取ってください。

 

乙幡 亮輔

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今までで一番大きかった男リョウスケ。ただ、器の小ささ、態度の悪さは入部当初ピカイチでした。そんなリョウスケが急に成長したのは大切な人との関りからのような気がします。途端に身長より大きく、頼もしくなりました。ああ、こいつはもっと器が大きくなっていくんだろうな、と感じていました。終わってみれば、だれよりも大人で、皆が集まる人間になっていました。最後もう一度プレーが見たかったです。ちなみにシュートの外しっぷりも大物でした。

 

大谷 玲太

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筋肉を愛し、筋肉と共に生きていくことを選んだ男、レイタ。ただ、私はこいつを尊敬しています。こいつは1年次にレギュラーとして君臨し、選抜に選ばれながらも、3年次にはスタートではありませんでした。キーパーは毎日コーチがいるわけではありません。それなのに、こいつが努力を怠っているのを見たことがありません。「キーパーは家族」この昭和第一学年のキーパーの心を一番大切にし、心身共に本当に努力していました。正直、レイタとリクとの筋トレの日々には、何度も励まされました。おれは、楽しかったです。

 

濱川 蓮

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リーグの優勝はこの男のおかげです。入ってきたときからずっと優しすぎる男でした。その優しさは弱さにもつながっていました。選手権直前、その弱さはレンをフィールドから遠ざけました。ただ、ここからがすごかったです。誰もが選手権後に覇気が薄くなり、プレーがちぐはぐになっていく中、レンだけは一人闘争心を出し続けました。お前、どこでそんな強さを手に入れたんだ?センターバックは一番信用できる奴を使う。レンがいなかったら、優勝はありませんでした。最後1か月、お前本当にすごかったぞ?

 

若井 廉汰郎

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なぞの戦車のような超低重心高速ドリブル。そんな無茶苦茶なドリブルが通用するわけないだろうと思っていたら、いつの間にかA2の必勝パターンのようになっていました。お前も本当に成長したな。小さいし、走れないし…。そんなレンタロウがずっと活躍できたのもA2があったからかもしれない。そして一番A2を愛してくれたのもレンタロウだったのかもしれない。3年前と見違える器の大きさに、将来の姿を期待してしまいます。

 

吉田 理宮

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昭和第一学園の1番、リク。入部当初は蚊の鳴くようなコーチングと集中力のなさで少しキックのいい程度の選手でした。しかし、いつからだろう、学校の成績を自分で改善し、レイタと共に決定的な仕事をこつこつと増やしていき、いつのまにかスタートにいました。ただ、全員スタートで出ていた連中はリクの態度を見習うべきです。すべてのGKの代表として、まずは自分よりも仲間のGKのために戦う。仲間を背負える、本当に器の大きな男になったな…!

 

市川 健人

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キックの質がピカイチなイチカワ。お前、たぶんあと一年あったら間違いなくA2にはいれたぞ?非常に良い感覚を持っており、1年次からすると見違えるような目力を手に入れたイチカワは、メキメキとうまくなっていきました。本当に良い顔つきになりました。ただ、あと一年あれば…のあと一年を、実際の3年間で埋めるとしたらお前は何をする?たぶんやることはいっぱいあったと思う。良い男にはなったけど、とにかくその1年を胸に、もっと良い男になってください。

 

春山 湧希

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おれはお前を尊敬する。言い方は悪いが、背が高いわけでもスピードがあるわけでもない、最強の凡人だと思う。入ってきた時から考えると信じられない。誰よりも話を聞き、信じ、実践してくれていました。気づいたらお前のチームみたいになっていました。正直あのボランチのプレス回数はお前にしかできない。挫折と努力した過程がないとあんなにつらいことはやり続けられない。そして最後の成績表のオール5。お前は教員免許とって帰ってこい。高校で最強の凡人は終わりだ。ほかの人よりも一つ上を目指す人間として活躍していけ。

 

小宮 圭織

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うちに入部する変わり者の少女たちは、なぜか卒業するときに武士のようになって出ていきます。山本五十六の「苦しいこともあるだろう。云い度いこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣き度いこともあるだろう。これらをじつとこらえてゆくのが男の修行である。」をそのまま3年間実践していました。ただ、その中でもお前の、なるべく客観的に考えよう、皆を守ろう、自分は後回しにしよう、という姿勢は見ていて強いな、と思いました。これからはつらいことがあったら、戻ってきて愚痴の一つも言っていいからな。たまには戻ってこい。

 

神 ジョンマイケル

11

お前はこの3年間で何が印象的だった?すごく気になる。楽しさか?後悔か?ほかのBチームの選手もそうだけど、メインの指導者がいるのでおれは練習を横から見ることがあっても実際にメニューを組むことはあまりない。そんな少ない中で、一緒に試合をしたり、練習をして、なぜか一番印象に残っているし、なぜかお前とやると楽しかった。理由がわからないけど、楽しいと感じた。それはお前に伸びしろを感じたのか、必死な態度ゆえにか…。また一緒にサッカーしたいな。

 

石井 陸

1

中学生の時の第一印象は、なんてだらしない奴だ、という感じでした。ただ、中学生の時からフィールドでは光るものがありました。ピッチ外では本当にだらしないのに、ピッチ内では闘争心の塊でした。ピッチ外はまるで信用していませんが、ピッチ内では間違いなく一番信用していた選手です。うまいとかじゃないんです。こいつは、100%朝練に来ていたんです。責任感を身につけてからもサッカーに手を抜くことはありませんでした。光るものは、いつのまにかカリスマ性になっていました。歴代のCBでベスト3に入る男です。

 

尾崎 貴人

66

お前に関してはサッカーについて語ることは何もない。とにかく、かかわってくれた人全員に感謝しなさい。返さなくてもいいから、とにかく感謝し続けなさい。お前はまだまだ心にいろんなものを詰め込む隙間がある。これから会う人皆がお前のことを助けてくれると思う。なぜかそういうセンスをお前は持っている。お前は、自分が思っているよりも強くなったし、成長したと思う。これから先、なんか嫌になっちまったら、迷わずに帰ってこい。会いに来い。お前が希望する方法で喝入れてやる。もう生徒じゃないからやりすぎなくらいに喝入れてやるから、帰ってこい。

 

落合 香子

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武士のような女。入ってきたときはそんな子じゃなかったのに…。たぶん、だれよりもチームを愛し、選手を愛し、指導者を考えてくれた奴だと思う。その強い信念は全くぶれなかったのではないだろうか。指導者として最高の環境は、自分波に、もしくは自分以上にチームを愛してくれている存在がいることです。Aチームで近くにいることが多かった落合だけど、なかなかに良いパートナーでした。楽しかったです。ただ、社会に出て、いろいろな人と戦いそうで怖いです。うまくやれよ…。

 

全員のこれからを、心から応援しています。

 

監督  鈴木 龍