選手権1回戦
インターハイ勝ち上がりでシード
選手権2回戦
昭和第一学園4-1都立立川高校
選手権地区決勝
昭和第一学園2ー2日大豊山高校
0延長3
選手権東京都ベスト8の夢は地区の舞台で幕を閉じました。
インターハイで東京ベスト16の舞台に進んでいる当部は
選手権の第一シードでした。
しかし、抽選会でもどよめきましたが、予選でT4のうちとT3の日大豊山が
当たるという厳しい山になってしまいました。
まったくシードの意味がない山でした。
ただ、ジャイアントキリングをモットーとしている我々はひるまず準備を続けてきました。
目標はベスト8です。都大会出場が目標ではありません。
途中にある壁は一つずつ壊すまでです。
2回戦
昭和第一学園4-1都立立川高校
初戦独特の緊張感を持ったまま試合に入りました。
努力すればするほど大会の価値は大きくなるものです。
大会の価値は人によって、代によって違うのかもしれません。
大きな緊張はなかったものの、固さがとれない前半でした。
それでも幾多の困難を乗り越えて先発に名前を連ねるまでになった
大和久が美しいミドルシュートを決めて先制しました。
しかし勝負は甘くありません。
相手も地区1部リーグで活躍する名門立川高校です。
1回だけあったビルドアップミスを中央で奪った立川高校は思い切り足を振りぬき、
そのボールは美しい弾道を描きながらゴールに吸い込まれていきました。
湧き上がる立川高校の一方で昭和第一学園の選手たちは明らかに不安と焦りを感じていました。
それでも幾多の困難を乗り越えてきたキャプテンの染谷が全員をコントロールして
気持ちをリセットさせていました。
同点で折り返してきた選手は全然大丈夫だという自分たちの力の確信はありましたが、
1発ノックアウトという見えないプレッシャーに不安がちらついていました。
次の1点が試合を動かす。
次の1点がはいれば、おそらくチームが爆発する。
いつもと違うノックアウトの緊張感の中で自分らしくいつづけられる選手は誰か。
チームの心臓のボランチ2枚を両方変え、この試合を決める選手の見極めだけに
力を注ぎました。
その勘が的中しました。
大けがをしても、何度も挫折をして、泣いて苦しんでも、それでもくらいついてスタートに入った渡辺が
決めてくれました。
「この選手は残した方が良い」勘が当たりました。
まさか決めるとまでは思いませんでしたが、感動的なゴールでした。
川端のおさめから、小嶋の冷静なパス、最後は渡辺が持ち前の高いスキルでコントロールをして
ゴールに流し込みました。
OB保護者の榎さんの写真にはいつも感嘆してしまいます。
その瞬間の全員の興奮が1枚に収められています。
見れば伝わるのではないでしょうか。
その後は選手たちの固さは完全にとれ、
終わってみれば4得点でした。
選手たちはまだ少しやり足りない感じがありましたがここで試合終了となりました。