2021年卒業生へ

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保護者のみなさま、ご子息ご息女のご卒業おめでとうございます。これまで多くのご支援を賜りまして厚く御礼申し上げます。

 

さて、卒業生はいまどんな心境でしょうか。おそらく「サッカーを続けてきてよかった」、「最高の仲間と出会えてよかった」、「充実した3年間だった」など、みなさんにとって非常に貴重な3年間だったことは間違いないでしょう。

 

ところでみなさんは、昭和第一学園の校訓はもちろん覚えていますよね。「明るく・強く・正しく」です。私はこの学校にきて9年を過ぎようとしていますが、年々この校訓が好きになっていきます。とてもシンプルですが、どの言葉もとても大切な言葉です。

 

勝手ではありますが、この校訓にもう1つ加えたい言葉があります。それは、「楽しく」という言葉です。「楽しく」とは、もちろん勝手気ままに好きなことだけをやるという意味ではないです。

 

みなさんの3年間には辛い練習や苦しい日々があったと思いますが、きっと今のみなさんならそれも充実した日々だったと言えるでしょう。これこそが私の思う「楽しく」です。目標や覚悟が中途半端であれば、辛い練習は苦い思い出となるでしょう。しかし、自分を変えるほどの覚悟と目標への強い信念をもって挑む日々こそに、本当の楽しさがあるのではないかと考えています。

 

「いまの自分は、本当に楽しめているか?」

私も日々自問自答しています。もし、本当に苦しいのならば向かう目標が違っているのかもしれません。もし、本当に辛いのならばどういう自分なら楽しむことができるのか、一度立ち止まって想像してみるのもいいと思います。

 

私の願いは、みなさんがこれからもずっと楽しく、何かにチャレンジし続けていってくれることです。

 

最後になりますが、みなさんに一言ずつ言葉を送りたいと思います。

 

そして、卒業おめでとう。

 

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渋谷 翔咲

まだまだ伸びしろがある選手。翔咲は自分の力をわかっていないんじゃないか。とにかく、もっと上で活躍するところを見てみたい。試合前の記念撮影の時は、毎回楽しませてもらったよ。

 

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中村 海人

よく周りをみて自分のやるべき事を見つけるのが上手な選手。正直ここまで成長するとは思わなかったけど、試合を見るたびに感動したよ。これからの成長が楽しみだ。

 

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岡本 将和

この代で1番下手な選手だったと思うけど、よく3年間戦い続けたね。人の話をよく聞き、練習や日常で手を抜かない真面目さがあったからだと思う。でも、もっとできたんじゃないかな。もっと自信を持てばいいのに。どんな世界も上手いとか下手とか、そんなのは関係ないと思う。その瞬間を戦い続けることに価値がある。将和ならできるぞ、もっと成長して会いに来い。

 

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飛澤 晃人

周りにも自分にも優しすぎる選手。どこまで戦い続けられるか心配だったけど、最後はどこのチームでも戦えるまでの選手になった。何がそこまで飛澤を支えていたのだろう。サッカーが好きなだけか、仲間がいたからか。もし、自分の中にそこまでの強い芯があったなら、この先何に挑戦しても大丈夫だな。

 

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佐藤 要

この代を最初に見た時に1番輝いて見えた選手。直接指導する機会は少なかったけど、3年間もがき苦しんでいた姿をよく見ていた。それでも全力で取り組んで、悩んだ分だけ考えて、その結果が最後に出たんじゃないかな。これからもたくさん悩んで、要らしく全力で戦っていけ。

 

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髙橋 修哉

生粋のサッカー小僧。海外サッカーを良く見ていたけど、自分のことを客観的に見れていなかった。逃げ出したくなる時もあったと思うけど、よく逃げ出さず、サッカーと自分に向き合ったと思う。修哉のプレーは人を楽しくさせるし、見ていても楽しかった。改めてサッカーは楽しむものだと感じさせてくれた。今度一緒にサッカーをしよう。

 

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福島 大翔

どれだけ走るんだ、どれだけ戦うんだ。いつか大きなケガをしてしまうんじゃないかって、いつも試合を見ていて心配していたよ。向上心と闘争心とサッカーを愛する心、全てがサッカー選手として大切なもの。大翔がいたからこのチームは戦い続けられたんじゃないかな。言葉で語らず背中でチームを引っ張ることができる選手で、おれはひそかに尊敬している。

 

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岡部 弘希

岡部の左足からの強烈なシュートは武器だな。変なタイミングからの意外性のあるシュートも魅力的だったな。でも最後のゴールは本当に泥臭かったよな。それが人生なんだと思う。どんなにいいシュートよりも、勝つためのゴールが必要なんだ。それがわかれば、これからもっと泥臭く、何事も一生懸命にできるはずだ。

 

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椎名 陽貴

体の強さと、両足のキックの精度は本当にすごいと思う。もちろん椎名の努力がそこにはあったと思うけど、それよりもたくさんの人のおかげで今の椎名がいると思う。これまで素敵な人たちに囲まれてきたのも、椎名の明るさと素直さがあってのことだと思う。これまで関わってくれた人はもちろん、これから関わってくれる人たちへの感謝の気持ちも絶対に忘れずに、大学サッカーを楽しんでください。

 

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山下 優聖

夢や目標は言葉にするべきである。試合前の円陣でいつも優聖が最強世代になるんだって言っていた。優聖が言い続けていたから、その通りになった。これからの昭和第一学園サッカー部はこの最強世代を超えるチームになることが目標になるから、必ず超えさせてもらうよ。本当にチームを支え、自らに妥協を許さず、チームと仲間を愛し、素敵なキャプテンたったと思う。本当にありがとう、感謝しています。

 

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氏家 恒陽

チームに水を運ぶ選手。小さい体でもこれだけ戦えて、恒がいなければここまでのサッカーは出来なかったのかと思う。一緒にボランチを組んだら楽しいだろうなといつも思っていたよ。どこでもいいからデカいやつらとサッカーして、もっともっと上手くなってこい。

 

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佐藤 敦希

自分を表現するのが一番苦手な選手。サッカーは1人じゃできないスポーツだから、本当に苦労したと思う。最後の試合でコーナーキックの時に、みんなは点を取りにいきたくてゴール前まで上がっていたけど、お前だけは頑なに後ろに残っていた。Bチームは、敦希が守ってくれていたから優勝できたのだと思う。でもな、これからは点を取りにいくような人生も歩んでほしい。前にも言ったけど、敦希はもっとできる選手だよ。失敗を恐れないで、もっとチャレンジすれば、自ずと見ている景色が変わってくるから、これからも自分と戦い続けろ。

 

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島田 泰成

寡黙で努力家な選手。最後の夏にBチームに来た時、もっとわがままで自分勝手になるかと思ったけど、全然変わらなかった。ただ目の前の目標だけを見据え、点が取れなくても、出場時間が少なくても、戦い続けて、今まで通りやることを変えなかった。それこそが真の男だと思う。だからこそ、この先の人生で自分の力で必ず日の目を浴びてこい。

 

関田 紅葉

いつも元気でチームに明るさをもたらしてくれた紅葉。マネージャーの人数も少なく、大変なことが多かったと思うけどよく頑張ったな。落ち着いたらまたマネージャーとしてグラウンドに手伝いに来いよ。

 

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菊池 那音

Bチームのキャプテン。コロナでなかなか準備が整わず、それでもリーグ戦が迫ったときに、みんなで話し合い那音がキャプテンとなった。那音の明るさがそれまでの重い雰囲気を消し去ってくれた。那音がキャプテンじゃなかったら優勝出来なかったと思う。キャプテンとしてチームを引っ張るときもあれば、直感で話始めて場の空気を読まないこともあった。那音と一緒にできて楽しかったよ、ありがとう。

 

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田草川 天

3次元でパスが出せる選手。天のふんわりしたパスが好きだったな。入ってきたときは、全然戦えなかったし、2年生になっても戦えるまでには成長していなかった。おれはいつになったら自分の殻を破るのだと、ずっと思っていたよ。それだけチームに必要な選手だと思っていたからね。選手権に出場して、いつも通り天のセンスあるプレーを見て、俺が感じていたことが間違いではなかったと安心した。戦える男になって、成長した天の姿を見る事ができて嬉しかったよ。

 

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仲村 卓士

この代唯一のゴールキーパー。うちのサッカー部のゴールキーパーはいつも家族のようだけど、同じ代で1人しかいなくて、苦労が多かったと思う。卓士は嫌かもしれないけど、俺はもっと卓士にシュートを打ってやりたかった。卒業してもグローブ付けて来い。シュート練習しようぜ。

 

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野村 眞叶

1年のころはあんまり武器が見つからなくて、パッとしなかった。徐々に高校サッカーのスピードに慣れて、テクニックが生きてきて、いつの間にかA2のリーダーにまでなっていた。人前で話すことが得意ではない眞叶が円陣の中心にいて、みんなの前で話している姿はとてもかっこよかったよ。

 

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堀内 麦

ボールを持ったらワクワクする選手。右のスピードスターであるにも関わらず、カットインからのシュートも魅力的。でも慎重な性格からか、闘志を内に秘めすぎていた気がする。これからは、もっと我を出して、自信を持って戦ってこい。

 

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小山 健之介

入部当初に骨折をして、いつもベンチに座っていて、なんか挨拶もちゃんとできないやつだなと思っていたけど、最後は立派な大人に成長したな。プレーヤーとしてもサイドバックになってからは、大学でも通用する選手になるとも思ったよ。でもなんか上手くまとまりすぎているような気がするな。大人になっても丸くなるのはまだ早いよ。もっとチャレンジして欲しい。

 

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田中 康太郎

ずっと不思議な選手。きっと賢いのだろう。いや、ずる賢いのか。効率よくサッカーをしていて、もっとやれるだろうって思っていたけど、先を読む力が長けていて、おれはいつも上手いなって思って見ていたよ。でもフリーキックは下手だったな。もっとレベルの高いところでサッカーをしている康太郎を見てみたい。きっとうまくサボっているのだろうけど、それもまた康太郎の魅力の一つだと思う。

 

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佐々木 悠斗

独特なリズムでサッカーをする選手。そして負けず嫌い。サッカーに対して自分の考えをしっかりもっていた。1年のころは好きな攻撃だけで、守備はやらない。でもAチームで試合に出るようになってきてから、前線からの連動した守備は、チームの起点になっていた。だからこそ、悠斗のドリブルやスルーパスが生きたのだと思う。それでももっと出たかっただろうし、もっと点がとりたっただろう。その悔しさに価値があるし、絶対に忘れてはいけないよ。

 

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田邉 未来蘭

これほどまでに10番が似合う男がいるだろうか。1年生の時に出場したBチームのリーグ戦のゴールは今でも忘れないよ。でもそれよりも印象的だったのが、選手権の時にセンターバックで戦っている姿。センスあるボールタッチからのスルーパスや創造性が高いポストプレー、シュートセンスも抜群で、そんな攻撃が大好きな未来蘭がチームのために献身的に戦っていた。未来蘭はいつもニコニコしてみんなを引っ張ってくれていたけど、本当に懐の深い人間なのだと思う。未来蘭はこれからのどんな道を歩むのか、とても楽しみだ。

 

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飯田 嵩人

真面目、素直、そして不器用、入部してきた嵩人を思い返すとこの言葉が浮かび上がった。1年の冬合宿では、その真面目さのメッキがはがれ、不器用さが故に言われたことしかできていなくて、何度も俺に怒られていた。サッカーでもセンスはあるが、フィジカル、テクニック、メンタル、どれもいまいち。それでもいつも素直な嵩人はみんなに愛されていた。それは立派な才能だよ。そして部長として逞しく、Aチームでは必要な選手になっていた。これからもコツコツと自分の武器を身につけて、大きな舞台で活躍してほしい。

 

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谷口 智樹

1年の春合宿、戦うサイドバックとして輝いていた。真っ直ぐな性格と同様に、縦への推進力がすごかった。Aチームにいってから、浮き沈みを心配していたけど、それは俺の要らぬ心配だった。むしろ、だれよりも着実に実力をつけていったと思う。これからも真っ直ぐに突き進んで智樹らしく輝いていて欲しい。

 

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小峰 圭翔

圭翔の試合でレフリーをやっていると、必ずアドバイスを求めてくる。それも1回じゃなくて何回も。ずっとAチームにいて、俺とは縁がない選手かと思ったが、最後の夏に一緒になった。圭翔はBチームに来るのがもちろん嫌だったと思うけど、おれは最後に一緒にやれてよかった。夏の工学院との試合で、ついに殻を破った。一瞬もオフになることなく走り続け、守備ではすべてに貢献し、最後はチームを鼓舞していた。だからこそ選手権で出れなかったことは悔しいよな。その悔しさを絶対に忘れないで、これからの成長につなげて欲しい。

 

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村上 隼太

この代で1番走れなかった選手。練習試合でサイドバックをしていたら、もう走れませんと言ってくる始末。そんな男が、Bチームの10番をつけていた。リーグ戦を通じて、戦う男に変わってきた。それでも、俺は物足りなかった。Bチーム最後のゴールが隼太だったから、本当に間に合ってよかった。あの時のプレーは感動したな。自分の意志をもって、自分の武器を使って掴んだゴールだから。胸を張って卒業しろ。

 

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大久保 侑綺

豪快なシュートを決めたかと思うと、豪快に外してくれる野生児大久保。コロナ渦でのビデオリレーでは、本当に楽しませてもらったよ。3年生になってから、目の前のゴールに貪欲になった。同じポジションにライバルが多く、出場時間もなかなか恵まれなかった。それでもその環境に文句を言っているのを聞いたことがない。ただ自分を変えることだけに必死に戦っていたね。だからこそ最後の豪快なゴールが生まれたのだと思う。これからも豪快に戦い続けて欲しい。

 

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草間 陽向

意外な男。本当に優しい性格なのに、ボールを持ったらパスをしない。アタッカーに転向してよかった。2年の冬にやった片倉戦でその強さと強引さが目覚め、頭角を現してきた。意外にも仲間との話し合いでも譲らない陽向がいた。俺は自分の強さをもって相手の想いに寄り添うことが本当の優しさだと思う。陽向ならその本当の優しい男になれると思う。だからこそ、強い意志をもってこれからも頑張ってほしい。

 

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米口 歩輝

新チームになった時、Bチームは歩輝が中心になってスタートした。とにかく熱く、自分を見失うことが多かった。幾度となく襲い掛かる膝の痛みにも負けずに、チームを誰よりも1番に考えてくれた。でも、歩輝がAチームで戦うためには、もっと自分に矢印が向くようにしないといけないとも思った。リーグ戦に出場できない時間が続いた。試合に出ることに、そしてチームへの貢献に飢えていた。これまでのチーム愛と戦う気持ちは裏切らなかった。痛さを隠し、上手くいかないことも言い訳にせず、心は熱く頭はクールに戦う歩輝がいた。これからもその姿を自信に変えて、戦い続けて欲しい。

 

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藤原 義斗

ファイターとテクニシャンを合わせもつ選手。誰よりも相手への寄せが早く、そして強い。小さい体を全く感じさせないファイターだった。だからケガも多かった。活躍するとケガをして、そしてまた強くなって帰ってくる。それだけなら、Aチームで活躍できなかったと思う。最後の夏に見せてくれたエラシコは、今でも衝撃的だったと鮮明に覚えているよ。転んでもただじゃ起きない。もう、最強だな。これからも失敗を恐れずに立ち向かっていって欲しい。

 

今井 崇量