PK戦のミニエピソード
実は正GKの下村は前日までPKストップが全くうまくいっていませんでした。
むしろ下手になっていく感覚さえありました。
「PK戦になったら負ける」と確信していました。
キッカー陣に聞いたら、なんとなく飛ぶ方向がわかるということでした。
原因が不明確な状態でしたが、そこでうちの優秀なスタッフ陣が力を発揮します。
試合2日前、久留米FCでGKコーチをやっている野田がすぐに動画撮影をして
下村の癖を見つけ出しました。
「飛ぶ前にほんの一瞬早く肩が下がっている…」
※この時点で少し肩が下がっています。
キッカーは感覚的にそれを見てPKを蹴っていました。
しかしその癖を直そうとすると余計に思い切りがなくなり万事休すでした。
翌日(試合の前日)、GKコーチの長・荒巻に相談したところ、英断がでました。
「その癖を活かして駆け引きにもっていこう」
肩が下がってしまうなら、それをフェイントの一部に組み込んで、
何通りかパターンを作ってしまえば相手は逆に嫌がるのではないかということでした。
※これが修正後でこの状態から駆け引きに入ります。
PK戦になりスタッフ全員が下村の肩を見ていました。
前日に仕込んだ肩のフェイントで左右に揺さぶります。
そして、自分の間合いに引き込んでから思いっきり飛んで
結局2本もPKを止めました。
もちろん運はあったと思います。
ただ、それを引き寄せる準備はできていたのかもしれません。
「GKは家族」
これが昭和第一学園GK陣の合言葉です。
この勝利は全GK陣の勝利です。





